30代の心の悩みの実際|JR上野芝駅すぐの心療内科・精神科・児童精神科-上野芝ひとみメンタルクリニック

〒593-8301
大阪府堺市西区上野芝町4-18-21 ソフィア上野芝1F
072-241-2960
WEB予約
ヘッダー画像

30代の心の悩みの実際

30代の心の悩みの実際|JR上野芝駅すぐの心療内科・精神科・児童精神科-上野芝ひとみメンタルクリニック

30代の心の悩みの実際

子育て・夫婦関係の悩み

ある女性の夫は神経質なために子どもの言動についてうるさく指示する。最初は伸び伸びと育てるという方針で一致していたが、子どもが怪我をした途端、すべてを妻の責任にする。その反面、子どもが道で転んでも、夫は手を貸してくれない。夫の気持ちが分からない。夫が育児に参加してくれないので過保護に接していたら、幼児返りをしてしまった。子育てが分からなくなった。
子育てを通じて過去の嫌な記憶を思い出すこともある。ある女性は幼児虐待のテレビを見ていたら自分の母親のきびしい記憶を思い出して怒りが込み上げてきた。今でも文句を言いたい。姑に関するものも多い。ある女性は姑が夫婦の生活にうるさく口を出して困っている。子どもが生まれてから特にひどくなった。夫に話しても優柔不断である。結婚しなければよかった。
妻の妊娠にまつわるめずらしい症状も知られている。ある男性は食べ物を見ると嘔吐する。日頃から口にしないようなものを食べたがる。妻が妊娠三ヶ月で悪阻がひどいことがわかった。妻の悪阻の症状が夫に移ったのである。
妻の悩みは絶えない。年上の男性と結婚した。頼りになると思っていた。それなのに会社で嫌なことがあると反抗期の子どもみたいな態度を取る。妻がパートで家庭を支えているのにサラ金で借金をして遊興費に使っている。法律相談に行くが「離婚は自分で決めること」と言われるばかりである。
子どもが生まれてからやさしかった夫の態度が変わることもある。ある女性の夫は子どもの面倒をいっさい見てくれない。夜泣きすると、うるさいと言って暴力を振るう。マンションの住人の目が気になり外出できなくなった。一人で家に閉じこもっているが不安で落ち着かない。心臓がドキドキする、全身が熱くなる、イライラする。些細なことで子どもにも当たる。吐き気がする。眠れない。夫婦関係のストレスを背景に不安障害、パニック障害、育児に関係した強迫症を発症する。

職場の悩み

ある男性は職場の組織改革により仕事のシフトが変わった。がまんして仕事を続けるうちに手がしびれてきた。キーを打とうとしても指が思うように動かない。帰り支度をはじめる。しかし私服には無理なく着替えられる。仕事を休んでいると楽になる。
ある男性は職場の組織改革により仕事量が増えパソコンを駆使しているうちに身体がスムーズに動かせなくなった。あたかも半身麻痺を疑わせるような自覚症状である。しかし神経学的検査では異常を発見されない。またある男性は広告代理店に勤務している。仕事の過度の緊張が続いていた。時間に追われて新幹線に飛び乗った。突然、胸のあたりが圧迫されるのを感じた。はげしく脈が打ち、呼吸ができなくなり、死の恐怖におそわれた。それ以来、新幹線をはじめとして特急電車や急行電車に乗れなくなった。インターネットで調べたらパニック障害にぴったりである。
ある男性は会社のシステムが変わった。コンピューターの扱いが複雑になった。もともとパソコンの苦手意識があった。パソコンを起動させようとするとなんとなく圧迫を感じる。スイッチに触ろうとすると神経にガクッと感じる。家庭もあり仕事をやめることはできない。画面を見つめていると目の前がキラキラするので神経内科で脳波、MRI検査を受けたが異常はない。次第に気力がなくなってきた。パソコンの画面だけでなくテレビやビデオの画面も見られなくなってきた。職場環境の変化に適応するように求められて不安、憂うつ気分を伴った適応障害を発症した。

パーソナリティの悩み

ある男性は公務員として事務関係の仕事についている。処理に甘いところがあったが周囲にかばってもらっていた。移動により現業部門に移った。そこでは言葉遣いも荒く助けてもらえるような雰囲気ではない。テキパキとした処理が求められる。きびしく注意される。仕事が手につかなくなった。休職を繰り返すようになる。親切だったもとの職場に戻して欲しいと懇願する。配慮されてもとの職場に似た雰囲気の部署に移動された。しかし相変わらず助言が必要であり周囲の負担になる。自己不全感があり世話をして欲しい、面倒をみて欲しいという強い欲求がある。一人で決めねばならなくなると不安になる。重要な決定を他人に任せようとする。自分では計画し実行することができない。
ある男性は自己への不適切感があり自信がない、新しい対人関係に入ることができない。社会的評価に敏感であり批判されることに耐えられない。好かれていると確信できなければ周囲と関係を持つことができない。ある男性は自己に対する特権意識があり成功するという幻想にとらわれている。そのため自分の思いが満たされなくなると激しい敵意の感情を向ける。しかし見捨てられることに耐えられない。そのためストーカーの行動に走ることもある。いずれもパーソナリティの形成に問題を抱えている。