50-60代の心の悩みの実際|JR上野芝駅すぐの心療内科・精神科・児童精神科-上野芝ひとみメンタルクリニック

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50-60代の心の悩みの実際

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50-60代の心の悩みの実際

家庭生活の悩み・職場の悩み

配偶者と子どもとの関係に基づくさまざまな悩みがある。ある女性は脱サラした夫を助けて商売を成功させた。その途端に浮気をはじめた。ある女性は子育てに専念して娘を理想的な女性に育てた。そして理想的な見合い結婚してくれた。一息ついたと思ったら夫が不倫していることが分かった。今までの人生は何だったのか。ある女性は一人息子に理想の花嫁を探し当て盛大な結婚式を挙げた。大きな二世帯住宅を新築した。それが嫁姑のささいなトラブルをきっかけに嫁が実家に帰ってしまった。しばらくして離婚届が送られてきた。息子が不憫でならない。心のなかに大きな空洞ができてしまった。
自分の親のことも大きな心の悩みである。ある女性は結婚をきっかけに嫌いな父親から離れることができた。子どもも独立して、夫との生活を楽しみにしていた。その矢先、父親を引き取らねばならなくなった。娘時代の父親についての嫌な記憶が蘇ってきた。父親を引き取りたくない。ある男性は製造現場でベテランとして仕事をしてきた。不景気で会社の業績が落ちてきた。給料も下がった。ローンの支払いも残っている。しっかりしなければならない。これからの生活が不安だ。妻のパートの収入では生活できない。自殺という新聞の記事に目が行く。しかし、恐くて死ねない。
ある男性は退社の用意をしているときに足元がフラフラした。MRI検査により動脈硬化を指摘された。それ以来、まっすぐ歩けない。医者巡りをするがよくならない。失業への不安も頭から離れない。家庭生活の深刻な悩みや仕事上の悩み、身体の不安を抱えていても現実から逃げることはできない。このような状況で不安障害を発症した。

介護の悩み・喪失体験

ある女性はいつもの時間に起床した。ガスコンロに火をつけた。調理はでき上がっている。ところがその間の記憶がない。冷蔵庫のなかにも買った覚えのないものが入っている。ある女性は近所のお葬式に出かけた。焼香の仕方が分からなくなった。姑を誰が引き取るかをめぐって夫婦、兄弟のあいだで確執が続いている。これらは心因性の健忘である。
ある女性は家族のために自分を犠牲にして働いてきた。奥歯を抜くために麻酔を受けた。それ以来、歯茎のしびれが取れない。舌の先までしびれてきた。車の運転ができなくなった。理学療法も最初はよかったが次第に効かなくなった。ある男性はもともと狭い場所が苦手であった。長いトンネルを運転中にめまいと息苦しさを感じた。MRI検査の最中に突然、激しい動悸と呼吸困難発作におそわれた。気が狂いそうな恐怖感を味わった。パニック障害の発症である。
ある女性は一人息子を交通事故で亡くした。夫と二人だけになってしまった。心はうつろである。思い出すのは息子のことばかりである。部屋もそのままにしている。恐くて触れることができない。死別反応からうつ病になった。ある女性はそれまで病気一つしなかった夫が急病で死んでしまった。少しの物音でも目が覚める。一日が長い。このまま何年も生きていかねばならないのか。憂うつな気分から解放されない。ある女性は長年、ワンちゃんを可愛がってきた。そのペットが死んでしまった。お葬式を出してお墓に葬った。夫は海外出張を繰り返している。次第に元気がなくなってきた。物忘れがひどい。朝が特に落ち込んでいる。夕方になると少し気分がよくなる。ペットの喪失をきっかけにうつ病を発症した。身体の病気、不況による仕事上の悩み、家庭生活のトラブルをきっかけに不安障害、身体症状症、転換性障害、解離性障害、うつ病性などを発症する。
ある女性は母親の墓参りにお寺にお参りした。その帰りに突然、見知らぬ人に「お母さん」と話しかけた。夫は驚いたが、亡くなった母親によく似た人に出会って思い出したのだろうと解釈した。奇妙な出来事はそれにとどまらなかった。夫も別の人に入れ替わっていると指摘して興奮する、ついには子どもも別人に入れ替わっていると言い出した。長い間夫の不実に悩んでいることが分かった。それでも表面上は普通に日常生活を営んでいる。家族の替え玉妄想である。

夫婦関係の悩み

60代になって嫁姑問題は悩みの種である。ある女性は夫を早く亡くしたため苦労して息子を育ててきた。その息子が結婚して同居することになった。しばらくすると嫁が口を利かなくなった。姑の後では「汚い」といって風呂のお湯を入れ替える。息子を嫁に取られた。嫁に対する怒りを我慢することができない。夫婦関係はどの世代でも悩みの種である。子どもが独立して夫婦二人になると、さまざまな不満が頭をもたげてくる。ある女性は認知症にになった姑の面倒を見ている。それなのに夫は介護に協力してくれずにボランティア活動でいつも婦人たちに囲まれている。自分だけが楽しんでいる。嫉妬感情に苦しめられるようになった。ある女性の夫は難聴のために大きな音量でテレビを見る。付き合っているうちに耳が痛くなった。薬局で耳栓を買ってきた。何のために暮らしているのか、一人ぼっちで寂しい。